地獄から来たプロガンマン / 7 Dollari Sul Rosso (1966)


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Program book(Japanese) Locandina Italian Poster (X4)




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IT CAM CDR 33-19 JP 7Seas HIT-1466


英語題名 Seven Dollars To Kill / Seven Dollars On The Red
監督 Alberto Cardone
脚本 Amedeo Mellone , Juan Cobos , Melchi Coletti
撮影 Jose F. Aquayo
音楽 Francesco De Masi
出演 Anthony Steffen , Elisa Montes , Fernando Sancho ,
Loredana Nusciak , Gianni Manera




地獄から来たプロガンマン
【STORY】

 平和な生活を送る家庭。そこへメキシコ山賊のサンチョ(フェルナンド・サンチョ)一味が現れ、一家を皆殺しに。サンチョは母親を射殺すると、「これで別の女房を買いな」と、死体の上に銀貨7ドルを投げ捨てる。アジトに戻ったサンチョは妻(キャロル・ブラウン)に赤ん坊を預け、ジェリーと名付けて育てることにした。 仕事から戻った主人のジョニー・アシュリー(アンソニー・ステファン)は惨状に唖然。家族を埋葬すると、息子を探し復讐を果たすための旅に出る。一味の一人(マヌエル・マルティン)と戦い、サンチョのアジトを聞き出したジョニーだが、駆けつけた時には一味はそこを捨ていずこかへと消えていた。ジョニーの心中を反映するような大空に広がる雲。20年後。あてどもない荒野の旅を続けるジョニーは、悪党どもにリンチを受けているところを、乱暴者になった我が子ジェリー(ジェリー・ウィルソン)に救われる。血を分けた親子であることを知らぬ二人はそのまま別れ、ジョニーはウィッシュヴィルの町へ。そこで昔なじみの酒場の女主人(ロレダナ・ヌシアク)や保安官と再会する。女主人の妹で、酒場の歌姫シビル(エリザ・モンテス)は、姉の制止を聞かずジェリーと恋仲に。恋心が募り、馬上のジェリーを追いかけたが、サンチョとジェリーが町の銀行を襲う密談を聞いてしまう。泣きながら逃げるその背中にジェリーの銃弾を浴びるシビル。息絶え絶えで酒場に戻ったシビルは彼らの企みを告げると絶命。町では総力を結集してサンチョ一味を待ち伏せ。ジョニーはサンチョと決闘、撲殺する。父親の訃報を聞いたジェリーは逆上、単身町に乗り込みジョニーに決闘を申し込む。「サンチョはお前の本当の父親じゃない」と、実の父との戦いを止めようとするサンチョの妻を「あんたも実の母じゃない」と射殺。真相を知り銃を抜けないジョニー。雨中での上に下にの取っ組み合いの末、ジェリーは自分のナイフが腹に刺さり、倒れた。ジョニーの旅は悲惨な結果に終わった……。

【Steffen】

 アンソニー・ステファンの「情けない魅力」がいっぱいです。ほかに見るべきものは特にありません。これはステファンを満喫するための作品と言えるでしょう。とにかく、よく転がります。逃亡する受刑囚を追う場面では、いきなりあいさつ代わりに地面に転がってライフル一発。洞窟でマルティンに銃を撃つときも倒れ込み、さらに取っ組み合いでは洞穴を二人でゴロゴロ……。サンチョとの対決では馬草にまみれて馬小屋を転げ回ります。本作でのステファンは、馬に乗っているか、酒場に座っているか、転がっているか、といった印象です。盗賊に襲われた家を救うため、窓ガラスを破り悪党を皆殺しにするシーンでは立ってますが、残念ながらこの時は足しか映ってません。そんな腰砕けステファンのガンプレイの中でも白眉と言えるのが「捨て身の階段落ち」でしょう。酒場の二階から、階段を転がり落ちながら悪党を皆殺し。銃口があさっての方向を向いているにも関わらずバタバタ倒します。 どうでもいいエピソードがいくつも挟まれた脚本のつたなさ、ステファンがしゃべっているのに、脇役のアップを撮る演出の理不尽さ。酒場の喧嘩では、主役のスター(ステファンですね)が顔を殴られ両手で覆ったままのアクションが続きますし、サンチョのアップのカットがやたらと多いのに比べ、ステファンは逆にロングショットばかりが目立つなど、アルベルト・カルドーネのメガホンは、ひたすらステファンの貧相さを強調する方向に暴走していきます。洞窟での対決をはじめ、実の息子と戦う雨中のクライマックス(ここでも転がる)など、アクション場面の多くは光量が足りず状況が何だかよく分からない、という頭の痛い画面です。それを救っているのは何あろう。我々観客のステファン、そしてマカロニへの愛情です。「まただよ。でもステファンだからね」と、にこやかに見てあげられる悲惨なスター、アンソニー・ステファンの、みんなが大好きな「情けない魅力」を楽しみましょう。

【De Masi】

 ボロボロの作品をスコアの素晴らしさで繕う。デ・マージは、それができる数少ない職人でしょう。 本作でも、見続けると段々頭痛が増してきそうな場面をかなり見られるものにしています。 ステファンが荒野を行くシーンで必ず流れる「Johnny ballade」、ジュリー・レイの歌う「Wishville」など、名曲目白押しのサントラは必聴です。

PINGUINO

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7/5/1999